wildcat’s blog

やまねこの日々をつらつらと

C26セレナ プラグ交換への道 その3

続いて、グリーン&レッドに進みます。

 

 

 

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PCVバルブへのパイプ。 ここは非常にアクセスしやすく、鮮やかなオレンジが目を引きます。 古い車になると、硬化して「ポキッ」っとやりますが、まだまだダイジョウブです。 クリップを移動して難なく外れます。

 

 

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矢印の部分にボルトが潜んでいます。 先ほどのホースをどかすと、アクセスできます。

これが、インテークマニホールドの位置決めをする鍵になる部分です。

これに気づかずスルーすると、「あれっ?外れない。」ということになります。

ちなみにボルトは12mm。ボルトの頭はまったく見えませんので、ソケットと75mmエクステンションを差し込んで、場所を探ります。

 

 

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調子よく戦場グリーンを攻略した後は、最後に残るブルーへ移ります。 残るはインマニ周りになります。ここにはています。 正面から見るとほとんど見えません。 
 

 

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ワークライトで照らしてのぞき込むと、ボルトの頭が確認できます。 落ちついてソケットの頭を差し込んで緩めていきます。 1本ずつ一気に抜いてしまわず、5本を均等に緩めていった方が、部品やボルトを痛めたり、なめたりする危険性が減ります。「最初はひじょ~に堅い!」です。 なめないように、右手でラチェットレンチの頭を押さえて、左手で一気に力を入れましょう。(ちなみにワタシ左利きです)

 

 

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これでインテークマニホールドを固定しているボルトは外れました。 あとは、右手につながっているカプラー。 ブッといハーネスを固定しているステーをボルト2本を外して、自由にします。 ホントは、さらにクリップを外して、自由度を上げた方がいいと思いますが、そうなるとさらに数個外さないといけなくなり、断念しました。 左のアース線を固定しているクリップを外します。

 

 

 

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いよいよインテークマニホールドを動かします。

①手前側に少しだけ動かす。固着している部分を剥がす気持ちで。

②左手に全体をずらし、ハーネスをかわす。赤で囲んだ出っ張りがあるので、結構苦労します。

③かわせたら、インテークマニホールドの手前側を持ち上げ、全体を右手にずらしながら、裏側が見えるように移動する。

 

 

言葉にするとこんな感じですが、ほぼ知恵の輪です。

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最後に、ブレーキブースターの負圧を取っているパイプを取り外します。

このパイプが外れると、ブレーキがほぼ効かなくなります。このようにひじょ~に奥まった場所にあるので、元に取り付けるときは、確実に取り付けてください。

 

寄り道

 

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というか、これからの作業が自分でやってみた本来の目的です。

ようやく取り出せたインテークマニホールド 。裏側から見るとこんな感じです。

 

 

 

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C26のエンジンはMR20DD。 いわゆる直噴エンジンです。 本来ならインジェクターからのガソリンでインテーク周りを洗浄してくれますが、それがない! 結果、ブローバイその他の汚れが堆積する一方になります。 吸気ポートあたり、茶色くなってますが、これすべて汚れです。

 

 

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ポートにスマホを突っ込んで撮影しました。

 

 

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インテークマニホールド側です。

穴の中に写っているのは、スワール(渦)を発生させて燃焼を促進させるバタフライバルブです。

 

 

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中にウエスを突っ込んでキャブクリーナーを吹き付けて汚れを浮かしていきます。

 

 

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いちおうの清掃後のようすです。 どうにもピンぼけですが、周囲がアルミの銀色になったので、反射してピントがあわなくなりました。 しかし、奥の方までは清掃できていません。さらに、バルブ周りは、ほぼそのままです。

 


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何とかココまできれいにできましたが、午前中に作業を始めて、あたりは真っ暗です。 左下は、インテークマニホールドから出てきた汚れ、右下はポートに突っ込んだウエスです。

 

 

 

C26セレナ プラグ交換への道 その2 スロットルボディ周り②

あと何回続くかわからない状態ですが、 どんなに急いでも6時間以上かかった作業なので、ご容赦を。

さて、スロットルボディを取り外しますが、作業スペースが狭いことと、部品・工具の落下には充分気をつけてください。
ちなみにワタシは、3回ほどやらかし、途方に暮れました。

 

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無事スロットルボディが取り外せましたが、これで終わりません。矢印の部分に、このステージのラスボスが控えています。

 

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拡大しました。

矢印の部分に2本ボルトがあります。
これは、スロットルボディを分離しないとアクセスさえできません。

 

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こんな感じのボルトです。コンビレンチが一緒に写っていますが、コレじゃないと力が入らず、緩めることができませんでした。
絵にあるとおり、赤で示した鉄板を介して留まっています。上は板ナットを溶接してあります。
ワタシは上の方だけ外しましたが、最終的には両方外しました。はじめから両方外すつもりの方が、インテークマニホールドを外す時に引っかかりが少ないと思います。

 

 

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これがスロットルボディ。
 今回扱う部品の中で一番高価で繊細な部品です。
ちなみに、サイトによると定価73,764円(税込)だそうです。

きれいに見えますが、一拭きでこれだけブローバイで汚れています。ここまでくれば、あとはコネクタ一個でつながっているだけなので、徹底的に洗浄したければ、楽にできます。

 

C26セレナ プラグ交換への道 その1 スロットルボディ周り

さて、目的はプラグ交換なんですが、そこに行く付くまでが大変です。

ポイントは、インテークマニホールドを取り外すことなんですが、そのために、周囲の部品を外していくことになります。

1 作業準備

 

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まず、作業スペースをできるだけ広くするために、赤で囲んだ部分にある、インシュレーターを取り外します。

特別な工具は必要ありません。

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手で軽く緩みますから、取り外していきます。

全部で4カ所あります。

こんな形をしたモノです。

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これで少しですが作業スペースが広くなります。

 

 

次に、レゾネーターボックスを取り外します。

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さて、これで戦場が見えてきました。

主な戦場は、3カ所。

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赤で囲んだスロットルボディ周り
緑で囲んだPCVバルブ周り
青で囲んだインテーク周り
この順番でやっつけていきます。

 

おっとその前に、これから作業する場所に、潤滑剤を吹いておきます。

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目的はふたつ、

ひとつはネジやクリップが少しでも外れやすくするため

もうひとつは、降り積もったゴミが、インテークなどのエンジン開口部に入り込むのを防ぐためです。
そんなに吹きかけてダイジョウブかって?
ダイジョウブです。
潤滑剤の主成分は灯油。揮発していきますから。
当然ですが、ここから火気厳禁の作業になります

 

 

 

2 スロットルボディ周りをばらす

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赤白→は10㎜ナット。つながっているホースは、そのままでも構いませんが、外した方が後の作業がしやすくなります。

緑白→はクリップ。プライヤーで挟んで異動させると、よほど固着していない限り、ホースが外れます。

青白→はホースを留めているクリップです。 →の形で飛び出ている方を、マイナスドライバーなどで押し込むと、外れます。

赤々矢印のホースバンドを緩めます。ショートのマイナスドライバーか8mmのソケットで緩めます。

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こんな感じに右側に寄せておきます。ホースバンドは、抜け止めがあるので、落下する心配は要りません。

これで、前の画像で示したスロットルボディを固定している4本の8mmボルトにアクセスできます。

しかし、赤で囲んだスペースが狭いので、短めのエクステンション(75mm)が必要です。

 

 

 

つづく

 

C26セレナ プラグ交換への道 リサーチという名のラビリンス編

 

私の車、2013年式の日産セレナハイブリッド。型式HFC26です。

購入して5年経過。走行距離、約80000㎞。

車検ではスルーした、プラグ交換に挑戦してみました。

 

1 準備開始

 

「しゃけんみつもり、にじゅうすうまんえん。」

メンタマ飛び出るかと思った!とかいいますが、やはりドキッとするものです。

交換費用、部品工賃込みで約「2万円」します。

その場では丁重にお断りし。

交換の必要性そのものは、以前からわかっていたので、数ヶ月前からリサーチしていました。

 

2 情報収集(リサーチ)開始

 

 基本C25と共通だろうということで、リサーチスタート。これが難航しました。

というのも、ネットではC25の記事はヒットするモノの、C26に関する記事は、ほぼ皆無。結構、時間掛かりました。

 

3 迷宮(ラビリンス) その1 プラグ

 

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NGK品番 DILKAR7D11H  純正品番 22401-1VA1C

もちろん、4本必要です。

純正装着プラグはNGKですが、品番をたどると、互換タイプは市販されていないようです。
でもダイジョウブ。純正品がネットで販売されています。しかもディーラー経由より安い。

 

4 迷宮(ラビリンス) その2 2人の刺客

①ガスケツト,インテーク アダプター

とはいってもなんのことだかわからないと思います。

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バッテンがついていますが、再使用不可の部品だそうです。なので、これを準備しないといけません。

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ですが、部品検索すると2種類出てきます。

そりゃ~あれですよ。コスト削減とか、ちょっと不具合みたいな物がありまして。。。いえ、決して「不具合」ではないんですよ。とか、「これとこれ。同じモノじゃない。じゃ品番統合しちゃえ。」とかいうメーカー側の都合なんでしょうから、新しい方でいいでしょ。

 

 

②ガスケツト,インテーク マニホールド

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これも再使用不可の部品。これが強敵でした。

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これもふたつ出てきます。ところが、この部品。いくら検索しても販売されていません。

 

しようがないので、C25用。という手は無理。

C25のエンジンは「MR20DE」、C26は「MR20DD」。

型式からして違います。

対してC27は同じ「MR20DD」。ならば、C27用で適合するか?

 

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しかし、インテークマニホールドの形状が明らかに違います。

適合しない可能性大です。

 

どうするか?

あきらめるか?

ダメ元でいくか?

 

 

5 ワタシを導く光明が・・・

いや、最初からわかってはいたんですよ。

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ディーラーに頼めばいいことは・・・

 

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価格は、ネットとほぼ同等。
だいたいこういうレアな部品って、ネットの方が高くつく場合が多いんですよね。

その1
ガスケットアダプター 16175-JG35A

その2
ガスケットインテーク 14035-5TA0B

これ、C27と共通部品です。しかも2018年8月現在。ガスケットインテークはネットで、ほぼ販売されていません。あっても、ディーラー経由価格より高くつきます。

 

 

 

そして次回

やまねこは、苦闘約10時間の闘いに挑むのであった。